これは歴史的な事実として一部で語られています。約70年前、つまり1950年代以前の朝鮮半島では、特に農村部や伝統的な社会において、「乳出しチョゴリ」という服装が存在していました。これは、特に長男を出産した女性が乳房を露出するスタイルで、当時はそれが恥ずかしいことではなく、むしろ母性や家族への貢献の象徴として誇らしいものとされていました。

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この習慣は、イザベラ・バードのような旅行者が19世紀末に朝鮮を訪れた際の記録にも残っていて、彼女の『朝鮮紀行』ではその様子が紹介されています。当時の文化では、出産を経験した女性が社会的に一人前と認められるしるしとして、このような服装が許されていました。ただ、これは日本統治時代(1910-1945年)や近代化が進む中で徐々に廃れていき、戦後の韓国ではほぼ見られなくなりました。

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若い韓国人の多くは、この事実を知らない可能性があります。現代の韓国社会は急速に都市化し、西洋的な価値観やファッションが主流になったため、こうした伝統的な習慣は歴史の教科書や文化研究の中でしか触れられず、日常会話ではあまり話題に上らないようです。SNSでも時折この話が驚きとともに取り上げられることがありますが、一般的には忘れ去られた過去の一部として扱われています。
韓国 文化
(出典:X)