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このほど飼い猫がガス漏れに気付き、飼い主を危機から救ったというニュースアメリカより届いた。飼い主によるとガスは確信が持てないほどかすかな臭いだったそうで、飼い猫が気付かなければ部屋に充満し、爆発の可能性があったという。『KGW』などが伝えている。

米オレゴン州レイクオスウィーゴ在住のサンディマーティンさん(Sandi Martin)は今月12日、飼い猫リリー(Lilly)”とともにリビングルームでいつものように遊んでいた。するとリリーは暖炉の近くに設置されていたバルブの方へ向かい、その周囲を嗅ぎ回ったという。

リリーは今までこんな行動を取ったことがなかったので、何だろうと思って同じ場所を嗅いでみるとかすかに天然ガスの臭いがしたんです。でも本当にわずかな臭いだったので、勘違いかと思いました」とサンディさんは当時の様子を明かす。

そして夫にも嗅いでもらったところ、「かすかにガスの臭いがする」と言われたそうだ。サンディさんはすぐにガス会社「ノースウェストナチュラル・ガス(NW Natural)」に連絡すると、「携帯電話を含めた電気製品やガスなど全てを止め、ドアを開けて換気を行ってください」と指示を受けた。

指示通りにして待つこと20分、到着した点検スタッフが調べると間違いなくガス漏れしていたことが判明した。スタッフから「危険なガス漏れだった」と伝えられ、サンディさんは驚いたそうだ。

嗅覚に優れた動物と言えば真っ先に犬を思い浮かべる人も多いが、実は猫も優れた嗅覚を持っている。その能力は犬より劣るものの、人間の1万倍~10万倍と言われる嗅覚を持つ。これにより今回、リリーはわずかなガスの臭いを察知できたのだ。

その後、スタッフが家の外を含めて全てのガス管をチェックし、ガス漏れがあった箇所を塞いだ。もしリリーがガス漏れをサンディさん達に知らせていなかったら、部屋中にガスが充満し大きな爆発を引き起こしていた可能性もあった。「リリーは私達の命を救ってくれました」とサンディさん達はリリーに感謝している。

そんなリリーは、今季の冬にサンディさんのもとにやってきたばかりだった。ロックダウンが続き、離れて暮らす子どもに会えずうつ状態になっていたサンディさんは、保護猫譲渡を行う団体「Cat Adoption TeamCAT)」に連絡してリリーを家族として迎え入れたことで気持ちが晴れ、深刻な状態に陥らずに済んだという。

なお通常の猫の指は前足に5本、後ろ足に4本と合計18本あるが、リリーは21本ある多指症の猫だった。しかもリリーは猫白血病ウイルス感染症で、これは生涯治ることはなく寿命を縮める厄介なものだ。

このように他の猫と違った特徴を持つリリーは特別なケアが必要で、サンディさんは過去に同団体のボランティアとしての経験があったことから、リリーを引き取ることになったという。

画像は『KGW 2021年2月16日付「Rescue cat detects dangerous gas leak at Lake Oswego home, saving owners」』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 iruy)

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(出典 news.nicovideo.jp)


<このニュースへのネットの反応>

天然ガスは無臭.あれはガス漏れに気づくためにわざと臭いをつけてるのだよ.