廃工場Timothy_Wang/iStock/Getty Images Plus/画像はイメージです)

外出が嫌いなため自宅で過ごす時間の長かった少年が、仲間たちといっしょに古びた工場へ。そこで起きた事故が原因で死亡したことを、『Metro』などが伝えている。


■ボロボロの廃工場へ…

英国のウェスト・ミッドランズで暮らしていた14歳の少年は、普段は友達とオンラインで遊ぶことが多かった。しかしある日、数名の友達と一緒にコベントリーの廃工場を訪れたという。

この工場は、利用されなくなりすでに数年が経過。もともと頑丈な造りではないこともあり「危険:立ち入り禁止」とスプレー塗料で書かれていたが、少年らは気にすることなく工場の屋根によじ登り、遊んでいたようだ。


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■いきなりの事故発生

しかしある瞬間、少年が足を置いた部分にぽっかりと穴があき、少年はそのまま工場の内部に落下。通報を受けて駆けつけた救急隊がすぐに病院に搬送したが致命傷を負っており、少年はその後しばらくして息を引き取った。

工場の近くで暮らすある人物はメディアの取材に応じ、「無断で侵入して屋根によじ登ったんだろう」「あれは、重さに耐えられる屋根じゃなかったのにね」とコメント。「以前にも勝手に立ち入った人がいるはずだ」とも言い、危険な場所だと認知されていなかった可能性を示唆した。


■重なった偶然

亡くなった少年は外に出かけるのが嫌いなタイプだった。しかし少年の父親によると、このときの外出には“ある事情”があったのだという。

その事情とは、たまたまコンピュータが壊れてインターネットでは遊べなくなったため、外出を決めたこと。そして友人らと向かった先が古びた廃工場だったといい、そこでの落下事故が早すぎる死につながったと話した。

■悲しみに暮れる家族

穏やかで、誰に対してもとても優しかったというこの少年。重傷を負っても死が迫っていることには気づかなかったとみられ、心配する家族に向かって「あと5分だけ寝るからね」と話したという。

「本人は、(死ぬのではなく)眠るつもりだった…。そう考えると慰められます」と家族はメディアに話し、少年の冥福を祈った。もしコンピューターが壊れなければ、そしてもし廃工場に行き屋根によじ登らなければ、少年は今日も家族と微笑んでいたに違いない。

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(文/しらべぇ編集部・マローン 小原

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(出典 news.nicovideo.jp)